Misa Sudo Solo Exhibition

「In My Room, Into SPACE」 

Date:2018.01.27(Sat) - 2018.2.12(Mon)

S.Y.P art space

photo: Ken Kato

「In My Room, Into SPACE」 展示作品について

 日頃、私はPCを使って、制作のモチーフである宇宙関連のニュースや宇宙の画像について調べています。最近は、一般人の宇宙旅行や地球と宇宙間の交信、人や物資を大量に運搬できる宇宙エレベーターの建設構想などに関心があります。調査を進めながら、「もしも私の家族や友人が宇宙で暮らしていたとしたら…?宇宙船にいる友人への贈り物として3Dプリンター用のデータを送ることになったら…?宇宙エレベーターで宇宙にいる家族と待ち合わせをすることになったら…?」と未知の世界へと思いを膨らませています。

 本展では、新たな発見をテーマに、PCの大型モニターをモチーフにして紙にピンで穴をあけ描いた新作を中心に展示します。この作品画面には、宇宙旅行の架空のインターネットサイトを描いたり、地球で暮らす私と宇宙にいる友人との間で交わされるメールのメッセージや、友人への贈り物として3Dプリンター用のデータを選んでいる様子などを描いたりします。あけた穴の裏から光を通すことで、表には無数の星や画像が輝き浮かび上がって見えるでしょう。また、地球と宇宙間のメールをテーマにしたPC型・タブレットPC型の紙作品、「SPACE TRIP(宇宙旅行)」を特集した架空の本をモチーフにした120号の鉛筆画を発表します。いつかやってくるかもしれない、宇宙における日常生活を想像させ、地上と遥か遠い宇宙との距離の差について考えられるような空間を作りたいと思っています。        

                                         2018年1月  須藤 美沙

About the exhibition "In My Room, Into SPACE"

 Recently, I have become interested in the space trips of the ordinary people, the communication between space and earth, and the construction designs of the space elevator that can carry many people and supplies in bulk. I usually look at space-related news and photographs of space to use as motifs for my art. While looking at the news and photographs, I wonder " What If my family and friends lived in space…? What If I could send data for 3D printing as a present to a friend on a spaceship…? What If I could meet my family in space by space elevator…? " and I begin to imagine the unknown world of space.

 The theme of this exhibition is “New Discovery.” With large PC monitors as motifs, I will show you the new works that I have made using pin prick art. On this work screen, I draw an image of an aerial internet site about a space trip, an email exchanged between me, living on earth, and a friend in space, and a scene of me choosing data for 3D printing as a present to a friend. Light from the back of this work passes through the holes, allowing you to see innumerable stars and images shining on its face. In addition, I'm going to exhibit paper works of PCs and PC tablets with the theme of an email between earth and space, and a pencil drawing (size:1940×1303mm) of the aerial book which featured "SPACE TRIP".

  I wanted to create a room that makes you imagine everyday life in space and consider the difference in distance between the ground and space. I would be glad if you could take a look at the exhibition.              Misa Sudo

 

1.Tablet PC (mail-Dear Friend-)  paper(star dream -FS) 20.0×13.5cm

 地球にいる私から宇宙に移住した友人へ、タブレットPCでメールを送る場面を想像してつくった作品。作者愛用のiPad miniをモチーフにしている。《メールの内容 [私から友人へ] XXへ こんにちは。今必要な日用品はある?ぜひ欲しい物を教えてね。あなたのパソコンへデータを送信します。宇宙船の中にある3Dプリンターでその欲しい物を作れますよ。幸運をお祈りします、みさ》

2.PC (mail-Dear Friend-)   2017 paper(star dream -FS)  46.4×32.4cm

 宇宙に移住した友人が地球にいる私へ、PCで返信メールを打っている場面を想像してつくった作品。《メールの内容 [友人から私へ] みさへ こんにちは、ご親切にありがとう!それはとてもいいね。野菜栽培用のプランターとおしゃれな花瓶が欲しいな。》作品No.1のタブレットPCから送られてきた電子メールの返事である。

 2016年1月に、国際宇宙ステーションの微小重力環境で育てられていた百日草の花が咲いたというニュースあった。NASAのスコット・ケリー宇宙飛行士は宇宙で初めての咲いた鮮やかなオレンジ色の花の写真をツイッターで発表している。少し先の未来では、宇宙で暮らし始めた友人も花や野菜を栽培し、日常生活を楽しもうとしている。贈り物をロケットに積んで宇宙へ運搬するには時間と莫大な費用がかかってしまうので、データで送るのが良いだろう。宇宙船内にある3Dプリンターで製作するのである。目には見えない電波のコミュニケーション手段が私たちの距離を縮めている。

 

3.PC (New Discovery)  2017-2018 paper(star dream -FS)  72×102cm

 私の部屋に、ミッション・コントロール・センターにあるような3枚の大型モニターを並べ、宇宙についてインターネットで探索し、宇宙で暮らす友人のことを想う。「New Discovery(新たな発見)」をテーマにプッシュピンで描いた3枚1組の作品である。

 中央の作品画面には架空のインターネットサイト「SPACE TRIP(宇宙旅行)」を描いた。このサイトでは観光スポットや旅先のライフスタイル、レストラン、ファッションなどの情報を提案。宇宙での旅や生活をわくわく楽しいものにしてくれる。観光スポットには、天の川銀河が所属する銀河群のアンドロメダ座、赤道から約3万6000kmの静止衛星軌道を結ぶ宇宙エレベーター、天の川銀河の近くにある矮小銀河NGC5949の3つを取り上げている。作品画面を大きく占める大マゼラン銀河(天の川銀河のご近所にある銀河)には新たな星がうまれ、多くの熱い若い星が存在する場所である。宇宙における新たな発見を期待して、この写真の上に「There is always a new discovery there.」の文字を浮かばせた。

 右の画面には、夜の東京都その周辺を撮影した衛星写真と天の川銀河とを比較している。今ここにいる場所から東京上空へ、さらに大気圏を突き抜け宇宙空間へ入り、私たちの住む天の川銀河の姿を想像する。

 左の画面には、地球で暮らす私と宇宙にいる友人との間で交わされたメールのメッセージや、友人の贈り物として3Dプリントが可能な花瓶のデータを選んでいる様子を表した。また画面左上に夜の地球を撮影した衛星写真、その真下に友人から貰ったお気に入りのマゼラン星雲の写真を描いた。

 

4.Keyboard  2017 paper(star dream -FS) 14×40.7cm

 作品No.3の大型のPCモニターを操作するためのキーボードである。enterキーには渦巻き銀河マークが描かれている。

5.Book (SPACE TRIP "Twinkle of stars”)  2017-2018 pencil on wood panel 194×130.3cm

 宇宙旅行を特集した架空の本をモチーフにした鉛筆画である。本の表紙に描かれたモンキーヘッド星雲(NGC2174)は地球から6400光年離れた場所にあり、オリオン座に位置している。高エネルギーの紫外線を大量に放出し、ガスと塵の雲が融合して若い星を形成している。星雲の複雑な形状の中に1つ1つ星を描き出していく。暗部をつくって星を白く輝かせる。闇の部分はぐいぐいと黒を塗り込めている。

 地上から見る星はきらきらと瞬いて見えるが、宇宙から見る星は瞬かないと聞いたことがある。宇宙からの光は大気や空気の対流によって屈折してしまう。宇宙では大気が無いため、星は常に輝いているそうだ。Twinkle of stars(星の瞬き)は地球から星を鑑賞する時の楽しみでもあるが、この絵のように星が輝き続ける場面も見てみたい。

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